承認これくしょん

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転職ドラフトをやってみた話

はじめに

こちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています。
https://job-draft.jp/articles/251

昨年の 3 月にキャリアについて悩んでいましたが、最終的には転職することを決めました。

今回の転職活動では主に転職ドラフトを利用しました。

特に新技術の業務経験がない、当時のスキルセットで指名をいただけるのか不安でしたが杞憂に終わり、幸い現職に縁あって入社することができました。

このように少なからず利用前後でイメージが変わった部分もありましたので、まだ登録されていない方も選択肢の一つに入れていただければと思います。

転職ドラフトに登録したきっかけ

当時は社歴も長くなってきて、開発する製品のコードベースの理解が進み
これまでの製品や開発におけるコンテキストも把握できていたことから比較的パフォーマンスは安定して出せていたと思います。

一方で業務経験は新卒からずっとサーバーサイド Java に偏っており、 20 代後半に差し掛かった今この状態が続くとキャリアの可能性が狭まっていく不安を覚えるようになりました。

もちろん純粋な技術面だけでなく、ビジネスサイドとの折衝やメンバーのアサイン・育成などプロジェクト運営スキルの必要性も感じていました。

それらを担うリーダーポジションを打診されたこともありましたが、同僚を見る限り業務負荷的にどうしても実務からは離れざるを得ないようで、その節はお断りしました。

こういった経緯もあり、できる技術の幅を広げつつプロジェクト推進力も身につく環境があればと思い転職ドラフトに登録しました。

転職ドラフトでの指名状況

私は 2019 年 5 月開催の第 19 回に参加して、6 社から指名をいただきました。

各社の提示年収に幅はあれど、少なくとも年収ベースで 50 万円アップは見込めるようでした。

また終了間際に指名する企業も多い中、スピーディーに指名してくれる企業は特に好感が持てました。

一人ひとりに個別のメッセージを用意する必要があるため、企業側の負担は間違いなく大きいとはいえ、自社のイメージアップ・他社に先んじて面談スケジュールを確定できるなど、それに見合う恩恵はあるのではないでしょうか。

面接で感じたこと

私は承諾したすべての指名で、初回は選考なしの自社紹介(いわゆるカジュアル面談)をお願いしています。

各社のお話を伺ってから自分の意向に合うか判断し、後日正式な選考に進む流れとしました。

少々時間はかかるものの、カジュアル面談の時点でアンマッチならお互いに選考の負担が省けますし、 私としても相手に共感してもらえそうな経験を棚卸ししてから面接に臨めるというメリットがありました。

選考に入ると、転職ドラフトの売りである情報量満載のレジュメが役立ちました。

基本的なプロフィールは伝わっているため、最初から少々踏み込んだ質問からスタートでき、限られた面接の時間を有効に活用できた実感があります。

補足: 転職ドラフトのレジュメについて

一般的なエンジニア向け職務経歴書では

  • プロジェクトの概要
  • 規模と職務
  • 担当フェーズ
  • 業務内容
  • 開発環境

上記の項目が並んでいますが、それだけではどのような課題があり、そこから何を考えどう行動したのかといったマインドセット面の情報が不足しています。

特に私の場合、このフォーマットに従うとレガシーな技術が目立ち悪印象になるのではという懸念もありました。

一方で転職ドラフトのレジュメは自由記述がメインコンテンツであることから、自分自身でアピールしたいポイントを選ぶことができます。

さらに 800 字以上の記載を推奨している通り、要約する必要はなくむしろ長文推奨というスタンスが取られています。

これはまさに渡りに船で、私はプロジェクトで起きた問題の対処・取り組んだ改善を丁寧に記載することにしました。

それぞれの具体例から「プロダクトに必要と考えたことは技術面に限らず、他のメンバーと協力して進めていく」というポリシーに気づいてもらうことを狙って、エピソードは取捨選択しました。

結果的にはこれが一定成功したようで、チームプレイ重視の現職からも声をかけてもらうことができました。

(余談ですが、入社後に自分のレジュメに対するコメントを見たところ「量が多く読むのが大変」とあり申し訳ない気持ちになりました)

転職ドラフトへの改善要望

  • 私は一つ目のプロジェクトについて 8 割ほど書いただけで審査通過し、少々拍子抜けしたのが正直なところです。
    • 何らかのフィードバックをもらえるものと思っていましたが、特にないまま指名期間に入りました。
    • レジュメの質を保つためのフィルタリング的な側面が強いのかな?と推測しています。
  • 未返信メッセージの通知をユーザー側でクリアできない
    • 企業側が「返信不要」のチェックを入れずに送信すると、ユーザー側で返信しない限り通知は消えません。
    • 特に選考終了時のメッセージが「返信不要」設定なしで送信されると、それが通知に残り続けてノイズになります。

転職ドラフトを使ったことがない方へのメッセージ

私は年収アップを前面に押し出した Web 広告のイメージが強く、最新技術に精通し経験も豊富な「強い人」のためのサービスだと想像していました。

しかし実際にはそうでない人でも、しっかりレジュメでアピールできれば指名は十分もらえると思います。

というのも指名期間中には古の mixi の足跡みたく、レジュメを閲覧した企業が通知されるのですが、 見ている限り多くの企業が参加者全員のレジュメを一通りチェックしている印象があります。 つまり足切りのようなことを実施している企業の方が少数派ではないでしょうか。

何よりも自分の強みを言語化して、読み手に伝わる文章が書けるかが最も重要だと考えます。

記載すべき量が多いため、レジュメ執筆には十分時間を確保して臨んでください。 私もなかなか大変でしたが、一度書けば他フォーマットへの加工もできる量の文章ができますので、決して無駄にはなりません。

少しでも興味があれば、ぜひ参加してみてください。